取り扱い銘柄は何をみて決めているのか。大きな割合を占めるのは、品質の高さです。品質の高さがなければ話になりません。
では、コーヒーの品質とは何か?
専門的な話をすると、農園の栽培、土壌状況、収穫、精製方法、輸送など生産から私たちの手元に届くまでの過程すべてが、緻密に丁寧になされたかということです。
それらに加えてわたしが見るのは、「その銘柄をだれがもってきたのか」という点です。
私は信頼している人からしか、銘柄を買い付けることをしません。どれだけ品質の高い銘柄であっても、仕事である以上なにも問題が発生しないというわけではありません。ときにいくつかの問題が発生します。そうした問題を解消するのは、やはり「人」です。
もう引退してしまいましたが、生豆を専門に扱う商社に勤める、ある男がいました。彼は定年するまでほぼ毎週決まった日に当社に通ってきてくれていました。地道にコツコツ取引先の会社に通うということは、言葉でいうほどカンタンなことではありません。
こういう人からは、言葉以上に情熱を感じます。そうした情熱がある人が持ってきた銘柄は、やはり「何か」を感じさせます。
その銘柄に関係している「人」に情熱を感じるかどうか。これはわたしが銘柄を買い付ける判断材料のひとつです。